仮置き見出し
ごあいさつ
 ようこそ公益社団法人茨城県獣医師会へ

 昭和24年に発足した「社団法人茨城県獣医師協会」は、昭和26年に「社団法人茨城県獣医師会」と改称し、平成23年には、法律に基づき「公益社団法人茨城県獣医師会」へと組織の改編を致しました。

 ところで、皆様は、「獣医」という言葉で、どのような仕事を思い浮かべられるのでしょうか。 町の「獣医さん」として親しまれ、家庭動物である犬・ねこ・うさぎ・小鳥・ハムスターやフェレット等の健康を守る小動物の診療をしている「ペットのお医者さん」でしょうか。それとも、酪農や畜産業で乳牛・肉牛・豚・鶏など家畜の健康を守る産業動物の診療をしている「家畜の獣医」でしょうか。家畜の病気の予防・診療・飼養・衛生・繁殖の専門家として、農業共済組合や産業動物診療施設で活躍している「獣医さん」でしょうか。もちろんどの仕事もとても大切な獣医師の役割です。
小林会長
公益社団法人
茨城県獣医師会
会長 小林 貞雄
 ここで、もう少し私たちの身の回りについて思いを巡らして戴きたいのですが、人が安全に安心して生活をしていく上で、必要な食のこと、環境のこと、この分野でも獣医師が活躍しているのです。

 食のことについては、牛肉や豚肉などが食肉として、また、鶏卵や牛乳などの畜産物が、生産現場から、私達のもとに届けられるまでの間、そして、家畜としての動物たちの健康管理や流通の安全性、さらに、生産性の向上の確保等のために人工授精や受精卵移植など、家畜の改良増殖の仕事に取り組み、家畜衛生や育種の分野に従事している獣医師もいます。
 環境のことについては、人と動物の共通感染症(いわゆる人獣共通感染症)を始めとする病気の予防や防疫すなわち環境衛生・公衆衛生の分野で活躍し努力している獣医師の姿がここにはあります。
 この他にも、バイオメディカル分野で、医師や薬剤師等と協力し医薬品の開発・研究に携わる獣医師、動物の福祉・愛護、野生動物の保護、獣医学教育や獣医学研究等々広い範囲にわたり獣医師は従事しております。

 このような獣医師の仕事が、ここ茨城県では、どのように、行われているのか事例を挙げてご紹介いたします。家畜の診療や家庭の小動物の診療は言うまでもなく、環境衛生の分野では、人と動物の共通感染症対策、中でも世界的にもまだまだ安心できない「狂犬病」の防疫があります。各市町村毎に実施している「狂犬病予防集合注射」は、よく知られている事と思います。開業獣医師、公衆衛生分野の公務員獣医師と各行政の職員の方が協力して防疫に従事し、県獣医師会では講習会の実施、関係機関との連絡調整等々、また、狂犬病予防に関するリーフレットの作成と配布等を通じて広報活動を実施しています。

 動物愛護の分野では、県内で飼育されている犬や猫の避妊・去勢手術の費用の助成、ペット無料相談、しつけ方教室の開催等を通して動物への愛護の気持ちを育てる活動など、また、優しい心をはぐくむことを念じて、「学校獣医師制度」を策定し、教育の現場おもに小学校に於いて飼育指導や診療等の、各種相談を会員獣医師のボランティアで実施しています。

 茨城県からの委託事業として、食の安全・安心の観点から、と畜検査・牛海綿状脳症検査・食品に残留する動物用医薬品等検査の各種補助事業、更に動物感染症対策の検査並びに相談助言事業として、死亡牛牛海綿状脳症検査補助、獣医療提供体制整備事業、そして、家畜伝染病検査業務円滑化推進等々の様々な補助業務を行っております。

 野生動物や飼い主のわからない犬・猫の負傷動物の救護や保護をする、傷病野生鳥獣救護や、負傷動物応急救護等の事業もまた、茨城県・茨城県獣医師会・会員獣医師が連携して実施しています。

 このように、私達の生活を支えるために、皆様の目に触れない様々なところで獣医師が活躍しています。公益社団法人茨城県獣医師会は県内の獣医師が集まって出来た組織であり、獣医師を支援し、社会貢献を果たすべく様々な公益活動に積極的に取り組んでおります。

 家畜の健康を守る産業動物獣医師や、家庭の飼育動物の健康を守る小動物獣医師を始めとしたすべての職域の獣医師と、公益社団法人茨城県獣医師会の公益活動に対するご理解を頂ければ幸いです。

公益社団法人茨城県獣医師会 会長 小林 貞雄